名前だけになったご満座

北日本新聞 平成20年1月15日号の記事より

「デカローソク前に合掌」勝興寺 御満座法要始まる。高岡市伏木古国府の国重要文化財・勝興寺で14日、御正忌報恩講「御満座法要」が始まった。参詣者は同寺伝統の「デカローソク」の前で手を合わせ、浄土真宗の開祖、親鸞聖人の遺徳をしのんだ。(北日本新聞

 勝興寺の御満座といえば、本堂一杯に、ご門徒さんがあつまり、仏法の話を夜通ししたというところで有名です。
 ところが今年、実際に、その場に行った人の話を聞くと,御満座はすでに、名前だけになってしまった。
 満員どころか、会場に来ていたのは、30人ほどで、正信偈のおつとめが終わると,みんな帰ってしまったそうです。

 夜の部は,おつとめだけで一言の法話もなく、「寺の宝物を公開していますので、どうぞ皆さんゆっくりご覧ください」というアナウンスの声も空しく響いていたとのこと。

 寺で親鸞聖人の教えを聞けなくなったと言われてから久しくなりますが、北陸でも有数の寺の報恩講がこれでは、ほかの末寺は推して知るべしでしょう。

 親鸞会館の2000畳大講堂は、報恩講に限らず毎月多くの参詣者が,親鸞聖人の教えを聞きに全国から集まっておられます。
 親鸞会館に参詣され、高森顕徹先生の講演を聞かれれば、なぜ勝興寺に人が来なくなったのか、「デカローソク」だけが新聞記事の話題になってしまったのか、自ずとお分かりになるでしょう。

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Date posted: 木曜日, 3月 6th, 2008 11:53 AM | Under category: 本願寺の現状
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