親鸞会批判の真実

親鸞会の真実２　なぜ親鸞会をおとしめるのか

NONSECT氏は言います。

　管理人は部外者である私『NONSECT』ですが、実際に実在するご家族の状況でありまして、推測や憶測で記しているものでは決して有りません。
　貴方達現役会員の皆さんが、物事を客観的な視野で見つめれる時が来ましたならば、いつでも私達の元にお越し下さい。

　ここでまず、NONSECT氏は、「部外者である私」と述べています。果たして、そうなのでしょうか。

「部外者」とは、そのことに関して、何の利害関係ももたない第三者、と理解するのが普通でしょう。

　自分は公平中立な立場だと言いたいのかもしれませんが、しかし、NONSECT氏はすでに述べたように、「本願寺の住職さん」なのです。

親鸞会と本願寺の歴史的対立

「本願寺」と「親鸞会」とは、知る人ぞ知る、同じく「浄土真宗」の看板を掲げながら、「親鸞聖人の教え」に関しては、真っ向から対立している別の団体です。

　これまでも、数多くの論争がなされています。

　しかも、私の知る限り、親鸞の教えに関する教義論争においては、本願寺はつねに親鸞会に敗北しています。

　※参考　小沢浩著　新宗教の風土（岩波新書 1997年）より
　http://cult.zero-yen.com/c3.html
　http://cult.zero-yen.com/c4.html
　「親鸞会と親鸞会の主張　どちらがウソか」
　「本願寺の体質を問う」
　「本願寺　なぜ答えぬ」

　つまり、宗教において最も重要な「教義の正当性」について、本願寺は、「浄土真宗の正しい教義を説いている団体」としては、大いに疑問の余地があるのです。

　これはおそらく、親鸞聖人の著述（代表は、『教行信証』『愚禿鈔』など）、あるいは、それを受け継ぐ蓮如上人の『御文章』などをよく勉強された方なら、まずだれでも認めざるを得ない事実ではないでしょうか。

「８００年の伝統ある本願寺さまが、間違っているなんて、そんな馬鹿な」と思われるのも無理はありません。多くの方々は、いまだに漠然と、「浄土真宗といえば本願寺」と信じて疑っておられないようです。

　逆に親鸞会は、「どうせ新興宗教だろう。若い者が多く集まって、元気がいいらしいが、おかしなこともやっているのでは」というイメージをもたれやすいのでしょう。

　しかし、事実は小説より奇なり。

　今日の本願寺は、実は、親鸞聖人の教えとは、似て非なる、どころか、似てもにつかぬ「おかしな教え」を説いているのです。

　少なくとも、「教義の正当性」について、「本願寺と親鸞会、どちらが親鸞聖人の正しい教えを伝えているか」と問われれば、真宗の教義をよく知る人ならば、「親鸞会が正しい」と認めざるを得ないのではないでしょうか。

　そしてこのことは、次第に多くの人に浸透しつつあります。

　なぜなら、これまで本願寺の門徒だった多くの方々が、「だまされていた」「本願寺の教えは、親鸞さまの教えではなかった」と気づき、憤慨し、どんどん親鸞会の説法を聞くようになっている、という事実があるからです。

　近年の親鸞会の急成長は、驚くべきものがあります。

　親鸞会では一貫して参詣者が増加しており、数年前から現在の現会館の収容能力の不足が問題となっています。私が参詣したときも足の踏み場もないほどでその深刻さを実感しましたが、現在広さ約2000畳の聞法道場を持つ世界有数の規模の大講堂を、現会館の隣に建設しています。（平成１６年１０月完成）

　※参考　戸田建設ニュースページ
　http://www.toda.co.jp/news/2003/20031029.html

　２０００畳と言えば、東西本願寺の御影堂（最も大きな建築物）を二つあわせたよりも、さらに広い場所になります。

　これは、本願寺としても脅威でしょう。

　しかも、本願寺の僧侶の立場に立つと、親鸞会のこれ以上の発展は、すなわち自分たちの門徒が、どんどん減っていくことを意味します。

　そういう意味で、NONSECT氏は、「部外者」どころか、親鸞会を目の敵にしたいほど、直接利害が絡む、まさに「当事者」そのものではないでしょうか。

　NONSECT氏のサイトを読まれる方は、以上のような「本願寺と親鸞会の歴史的な対立」を、まず念頭において、検証する必要があるでしょう。

　しかも、NONSECT氏にとっては、はなはだ都合が悪いことに、教義論争では、本願寺はつねに親鸞会の追及に沈黙してきたのが、これまでのつねです。

　私も親鸞会の学生と話をすることがありますが、何しろ、学生時代に親鸞会の教学をきちんと学んだら、それだけで、おそらく真宗のかなりの学者と話をしてもひけをとらないのではないか、と思われるほど、よく勉強しています。

　教義を論点にできないとすると、NONSECT氏の狙いは、なんでしょうか。

「親鸞聖人の教えに関すること」以外の、何か別の点で、親鸞会の足をひっぱれないか、ということのように推測されます。

　数年来、世間を騒がせる「カルト宗教」などという言葉を、親鸞会にくっつけて、大衆に悪いイメージを与えられたらいいんだが、といったところでしょうか。

親鸞会に反社会性はない

　ところが、親鸞会は、（これは多くの研究者が認めることですが）、反社会性はまったくない宗教団体です。

　これまで５０年近い歴史の中で、そんな問題が親鸞会にはなかったのですから、まず、体質的にないといっていいでしょう。

　（過去、アニメの販売関係で訴訟がありましたが、広島高裁で「無罪判決」が出ています）

　なぜなら、親鸞会の説くところは、因果の道理を根本におく「善のすすめ」、廃悪修善を強く教える内容だからです。

　因果の道理は、仏教の根幹として、釈迦の経典すべてに貫かれている真理ですが、

　善因善果、悪因悪果、自因自果

　すなわち、よい種をまけばよい結果が現れるし、悪い種をまけば悪い結果が現れる。自分のまいた種まきの結果は、必ず自分に現れる、というものです。

　つまり、自分の運命は自分の行為によって決まる。自分の行いが、自分の人生の幸不幸を決する、というのです。

　すなわち、奇跡やオカルト的な要素、あるいは、運命は神がつくったとか、狐や狸がついているとか、先祖のたたりだとか、印鑑や墓できまるといったものは、仏教は完全に否定するのです。

　最近、「原因と結果の法則」と言う本がベストセラーになっていますが、運命論のキリスト教の文化圏に生きる人たちにも、この因果の道理は、強く支持されるようになってきています。

　これは、普通の人生観をお持ちの人にとっては、きわめて常識的な内容でしょう。自分の努力によって、自分の人生を切り開き、たくましく歩もうとする生き方は、きわめて健全なものです。

　これを根底において生きる人からは、他人を傷つけようとか、犯罪を犯そうとか、社会を混乱させようという反社会的な思想が生まれるはずはありません。

　逆に本願寺が、「親鸞聖人の教えには、善のすすめはない」として、親鸞会を非難し、論争を巻き起こしたのは、なんとも、興味深いことです。

　この論争の内容を詳細に記録しているのが、「本願寺　なぜ答えぬ」です。

　本願寺も「勧学寮頭」「伝道院長」という最高の学者が登場しているのですが、親鸞会の質問に結局、沈黙しているのです。

　教義的にむずかしい部分もありますが、２０年たっても、親鸞会の追究に本願寺が答えられないという重大な事実が、なによりも、本願寺のあやまりを証明しているように思えます。

　つまり、それほど、親鸞会では、「善いことをしなさい」と繰り返し教えているのです。

　また、誰でも驚くのは、親鸞会の講演スタイルでしょう。

　必ず、宗祖・親鸞の言葉、書き記した文言を掲示して、きわめて丁寧に学問的に説明していくという形式です。話の内容も、たとえ話や笑いもあり、説得力に富んでいます。いわゆる非常識なことを信じ込ませる新興宗教とは一線を画すると思われます。

　それは、聴聞会の参加者が、若い学生だけでなく、老若男女、それこそ、子供からおじいちゃん、おばあちゃんにいたるまで、幅広い年齢層にわたっていることとも関係があります。

　これはたとえば、オウムの信者が、若くて頭でっかち、偏差値は高いが世間知らず、といった連中が多かったのとも異なります。

　その意味では、親鸞会は、親鸞さまの教えを聞くという、本来の伝統的仏教教団のあるべき姿の、一つの雛形を示しているといっていいかも知れません。

　このあたりが、親鸞会を誤解している人には、おそらくあまり知られていない事実ではないでしょうか。

　親鸞会は、世間知らずの若者の集まりだろうと想像して、オウムや統一教会のような団体と同一視しては、本質を見誤ることになりかねません。

　そんな私の目から見ると、NONSECT氏のサイトは、きわめて中立性を欠く、不当なほど親鸞会に対して理解のない内容になっています。

推測や憶測で記しているものでは決して有りません。
貴方達現役会員の皆さんが、物事を客観的な視野で見つめれる時が来ましたならば、いつでも私達の元にお越し下さい。

　とNONSECT氏は述べていますが、これなど、本当の事実を知るものからすれば、ややこっけいな感じさえします。

　ここでは、NONSECT氏が、

・事実の検証や十分な調査をせず、虚偽の情報を掲載していること。
・事実を平気で歪曲していること。
・無関係なことを強引に結び付けて、故意に悪印象を与えていること。
・意図的としか思えない誇張をしていること。
・客観的と称しながら、根拠のない推測と憶測を繰り返していること。

　これらを、具体的にNONSECT氏の文章を提示しながら、彼の親鸞会批判が、いかに事実に反する、信憑性に欠けたものであるかを、今から明らかにしたいと思います。

• >>３　オウムも統一教会も浄土真宗親鸞会も一緒にしたかった