親鸞会批判の真実

どうしたら助かるのか？

　親鸞会の主張

「真実の信心ただ一つで助かる」と教えられた親鸞聖人に反して、本願寺は「念仏さえ称えておればよい」と布教しているのは、大きな誤りである。

　本願寺の反論

　本願寺は信心正因、称名報恩を説くので、「念仏さえ称えておればよい」などとは決して申していません。自力の念仏は真実の浄土に往生できないといましめるのです。

どちらがウソか

「お念仏を喜びましょう」
「お念仏の生活をしましょう」
「念仏相続こそ肝要」
　口さえ開けば念仏念仏、念仏さえ称えていれば助かるのだと教えている本願寺に対して、
「信心一つで助かるのだ」
と教えられた親鸞聖人や蓮如上人の教えに反するではないかと、浄土真宗親鸞会は指摘し続けてまいりました。
　それに対して、本願寺は、
「決して、念仏さえ称えておれば助かるとは申していません。信心一つで助かると教えています。自力の念仏は真実の浄土に往生できないといましめています」
と反論してきました。
　果たして事実はどうでしょうか。
　本願寺の学者や布教使の説教から、「信心決定」とか、「信心獲得」という言葉が聞かれるでしょうか。
　聞かされるものは「念仏喜びましょう」「念仏の生活しましょう」「念仏相続こそ肝要」の念仏パレードのみ。
　本当に「信心一つで助かる」と教えているのならば、親鸞聖人や蓮如上人のように、
「一日も片時も急いで信心決定せよ、信心獲得せよ」
と教えなければなりませんが、そのような布教がなされているでしょうか。
　また、
「信心決定とか信心獲得とはどんなことか」
「信心獲得しない前と、信心獲得した後とは、どこがどのように変わるのか」
教えられているでしょうか。

本願寺の同行の実態

　永年、真宗の説教を聞いてきた人に尋ねても、信心決定とか信心獲得という言葉すら聞いたことがないという人ばかりです。
　ましていわんや、信心決定とはどんなことか、信心獲得すれば、どこがどう変わるのか、などについては全くの無知です。
　これでは「信心一つで助かる」と教えていると、いくら主張してもだれが納得するでしょうか。
　では、どんなことを聞かされてきたのか。それらの人たちは異口同音に、念仏に、往生のできない自力の念仏がある、などと教えられたことは一度もない。ただ念仏さえ称えておれば助かるのだと教えられてきた、という人ばかりです。
　決してこれは、聴聞不足の一部の人たちの聞き誤りではありません。
　そのようにしか教えられていなかったのです。

本願寺の大学の実態

　ちなみに、本願寺が設立している龍谷大学の真宗学専攻の学生に、次のような質問をしてみれば、いよいよハッキリいたします。
「君たちは、信心決定とか、信心獲得とかいう言葉を聞いたことがあるか。あればその意味を教えられたことがあるか。信心決定しない前と、信心決定した後とは、どこがどう変わるのか、教えられたことがあるか」
　幾人もに尋ねてみても、信心決定とはどんなことかはもちろん、そんな言葉さえも在学中聞いたことがない、と言う者ばかり。
　また、念仏に往生のできない自力の念仏があることなども、聞いたことがなかった、と真面目な学生が答えています。
　真宗学専攻の彼らにして然り。ましていわんや、その他の学生においてをや、であります。
　この悲しい事実は、本願寺がいかに弁明しようとも、
「信心一つで助かる」
という親鸞聖人や蓮如上人の教えを説かず、念仏さえ称えておれば助かるのだと教えている証拠でしょう。

本願寺布教使の実態

　このような本願寺の大学を卒業した人たちが、やがて全国の末寺の住職になって、門徒に説教するのです。どんな内容の説教になるか、明らかです。
　彼らの説教からは間違っても、
「信心一つで助かるのだから、一日も片時も急いで信心決定せよ」
などとは、出て来るはずがないのです。
　立場上、何かしゃべらなければならないし、言うことがないから新聞の切り抜き話や、世間話などでお茶を濁し、最後に「お念仏を喜びましょう」「念仏相続こそ肝要」と話を締めくくるのです。
　そんな話しか聞かされていない門徒衆が、どうして「信心一つで助かる」という親鸞聖人や蓮如上人の教えを知ることができましょうか。ご門徒の人たちこそ、最もお気の毒な被害者です。
　こんな明白な現実に目を覆って、「信心一つで助かる」と言わざるをえなくなったのは、少しは評価できますが、さらに親鸞聖人の本当の教えを説かずにおれないようにしなければなりません。

親鸞会と本願寺の相違点 一覧

• 親鸞聖人の教えに、人生の目的が説かれているか？
• 親鸞聖人の教えに、善の勧めは？
• 浄土真宗の正しいご本尊は？
• 阿弥陀仏の救いについて
• 助かるのはいつか
• 救われたらどうなるのか
• どうしたら助かるのか
• 喜んでいること
• 念仏について
• 使命としていること