親鸞会批判の真実

（53)体験至上主義者を教えで破る親鸞会－三木清の警鐘

『教行信証』は思索と体験とが渾然として一体をなした稀有の書である。
それはその根柢に深く抒情を湛えた芸術作品でさえある。
実に親鸞のどの著述に接しても我々を先ず打つものは
その抒情の不思議な魅力であり、そしてこれは彼の豊かな体験の深みから溢れ出たものにほかならない。
しかしながら、親鸞の宗教をたんに「体験の宗教」と考えるのは誤りである。

宗教をたんに体験のことと考えることは、宗教を主観化してしまうことである。
宗教はたんなる体験の問題ではなく、真理の問題である。
「親鸞」（三木清）

さすが三木清というべきでしょう。

親鸞聖人の体験の深さを感じつつ
体験至上主義(※）ではいけないと警告を発しています。
（※体験を強調するあまり、教えは不要だと排斥する人のこと）

「親鸞」は三木清の遺稿でもあります。

わかる人にはわかるのだと、改めて知らされます。

親鸞聖人の主著は「教行信証」。どんな体験も、「教」えにあわないものは、親鸞聖人の教えられた体験とは全く異なるものです。
体験といっても、いろいろな体験があります。火事にあった体験もあれば、うれしかった体験もあるでしょう。

「救われた」と口で言っても、いろいろです。「心が明るくなった」とか「喜べた」とか、「泣けた」、「こんな心が起きた」というだけなら、世界中のいろいろな宗教でもいっていること。親鸞会の方でも、実にさまざまな体験をされた人があります。

問題は、その体験が真実の教えに合致しているか、どうかです。

「一実円満の真教」と言われる親鸞聖人の教えと一致するか、否か。
親鸞聖人の教えをそのまま伝える親鸞会には、それまでの体験至上主義が、間違いだったと気づかれた方が非常に多くありますが、その理由もお分かりでしょう。
※参照
(19)これが獲信か－親鸞会を攻撃する人工信心集団(1/4)

(20)こんな人工信心もある・親鸞会で私は目が覚めた(1/3)

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